北海道の冬は、美しい雪景色とともに厳しい寒さが訪れます。しかし、移住して間もない方や、初めて北海道での生活を経験する子育て世帯にとって、冬を乗り切るための準備や生活の工夫に戸惑うことも多いのではないでしょうか。「雪道で転ばないためには?」「暖房費をどう節約する?」「子どもと安全に過ごすには?」といった悩みは尽きませんよね。
そんな不安を解消するためには、具体的な注意点と事前準備を知ることが大切です。この記事では、北海道での冬生活を快適にするためのポイントを、子育て世帯目線で分かりやすく解説します。どれも実践しやすいことを重視しています(雪国暮らしに慣れている方からすれば、「当然だよね。」とか「そこまでしなくても・・・」と思うかも知れませんが、備えあれば患いなしの精神です)。
私自身も北海道移住後、初めての冬の生活を経験し、苦労したことが多くありました。しかし、経験を重ねる中で、遠出を控えた方がよい場合や暖房効率を高めるコツ、雪かきのタイミングなど、北海道ならではの生活術を身につけることができました。
この記事を読むことで、移住後の冬生活を安心して迎えるための具体的な対策が分かり、子どもたちと笑顔で冬を過ごせる準備が整います。ぜひ、この冬の生活の参考にしてください!
目次
北海道の冬の生活 注意点まとめ
冬の北海道での防寒対策の基本
家族全員が寒さをしのぎ快適に過ごすためには、防寒対策が欠かせません。適切な服装や暖房器具を選ぶことが、日々の暮らしを快適にする鍵となります。
服装のポイント
- ヒートテックやフリース素材のインナーを着用すると、体温を逃しにくくなります。
- 子どもには動きやすくて暖かいスキーウェア(小さなお子さんはツナギタイプがおすすめ)やスノーブーツがおすすめです。
- 帽子や手袋、ネックウォーマーも忘れずに用意してください(小さなお子さんには「きゃはん」も)。これらは通学時や外遊びで大活躍します。
お子さんの手袋は落下や紛失防止のため、手袋同士を紐でつなぎ、上着に通しています(こども園や小学校からもそのようにお勧めされます)。クリップの付いた専用の紐も西松屋やバースデイといった子供用品店で簡単に手に入ります。
私は、移住後にこれを初めて知り、目からウロコが落ちました。
室内環境を快適にするポイント
- 賃貸の場合、備え付けの暖房器具(パネルヒーターなど)で家全体を暖められるか確認しましょう。
- トイレや脱衣所など局所的に冷たくなる場所には、ポータブルヒーターを利用することも検討してください。
- 部屋の乾燥を防ぐために加湿器を使用すると、快適さが格段に上がります。
寒さに備えた万全の準備をすることで、厳しい冬でも家族で快適に過ごせます。
冬の時期はついつい室温に目が行きがちですが、湿度も10~20%まで落ちるので、加湿についても考慮した方がよいと思います。
我が家はケチって加湿器がないので、肌がカサカサし、家族全員がマイ保湿剤(ハンドクリーム、リップクリーム、ボディクリーム、その他いろいろ)を持っています。。。
雪道での注意点と安全な移動方法
雪道は滑りやすく、初めての人には特に危険が伴います。子ども連れでの外出を安心して楽しむために、雪道の歩き方や車の運転のコツを押さえましょう。
歩き方の注意点
- 靴底が滑りにくい素材の冬靴(ブーツ)を履く(ビジネスシューズも冬用があります)。
- 歩幅を小さくし、かかとからではなく足全体で着地するイメージで歩きます(ペンギンのようなペタペタ歩き)。
- 手をポケットに入れず、バランスをとりやすい姿勢を保ちましょう(そのため手袋は必須です)。
車での移動のポイント
- スタッドレスタイヤを装着し、定期的にタイヤの状態を確認してください(溝が減ってきたら買い替えましょう)。
- 急発進や急ブレーキは避け、一定の速度を保つことが大切です(特に早めのブレーキを心がけましょう)。
- 凍結しやすい早朝や夜間の運転は、できるだけ控えるのがおすすめです(道路がブラックアイスバーンになっていると危険です)。
雪道に慣れれば、移動もそれほど怖くはありません。初めのうちは慎重に行動することが安心につながります。
暖房費を抑える節約術7選
北海道の冬は暖房費が家計に重くのしかかりますが、ちょっとした工夫で大幅な節約が可能です。暖かさを保ちながら節約を叶える具体的な方法をお伝えします。
節約術7選
- 窓に断熱シートを貼るなど外からの冷気をシャットアウトする。
- 断熱(遮熱)カーテンを使用して、室内の熱を逃がさない工夫をする。
- 室内では家族みんなで1部屋に集まり、暖房効率を高める。
- 空気の循環を良くするためにサーキュレーターを活用する。
- ストーブがある場合はやかんを置いて、加湿と暖房を兼用する。
- 電気毛布やホットカーペットを使い、暖房の設定温度を低くする。
- 晴れた日中は窓を開けて日差しを取り入れ、自然な暖かさを得る。
これらの工夫を取り入れることで、光熱費を節約しながら快適に暮らせます。
我が家は、モコモコの部屋着を着て暖房の設定温度を18℃に抑えています。モコモコの靴下やスリッパも履いて、身体から熱が逃げないようにしています。子供たちは毛布に包まるのが好きみたいで、寝る時以外でも毛布に包まっています。
子どもと楽しむ冬の北海道の生活
北海道の冬には、寒さを忘れるほど楽しい体験がたくさんあります。家族で冬ならではの楽しみを満喫しましょう。
雪遊びのアイデア
- 雪だるまやかまくらを作るのは定番ですが、家族で競争するのもおすすめです。
- 公園や広場でそり滑りを楽しむのも人気です。とても手軽な上に子どもたちの笑顔が輝きます。
- スキー場では親子でスキーやスノーボードに挑戦してみてはいかがでしょうか。
我が家は、庭があるので毎年そり滑り用の坂を作っています。こじんまりしたものですが、それでも子供たちは夢中になって何度も滑っています。ご近所さんも同じようにしていて、晴れた日ではあちこちから子供たちのはしゃぎ声が聞こえて楽しそうです。
屋内での過ごし方
- 図書館やショッピングモールのキッズスペースで暖かく遊ぶのも良い方法です。
- 冬休みには家族でボードゲームや手作りクッキーなど、家の中で楽しめる活動をしましょう。
子どもと過ごす時間を大切にしながら、冬ならではの思い出を作りましょう。
冬の食生活で家族の健康を守る工夫
寒さの厳しい冬には、体を温める食事が欠かせません。家族全員が元気に過ごすための冬の食生活を工夫してみましょう。
おすすめの冬の食材
- 鍋料理に欠かせない白菜や大根は、体を温める効果があります。
- 鮭やホタテなど北海道ならではの海産物を取り入れると栄養も豊富です。
- じゃがいもや玉ねぎを使ったシチューは、子どもにも人気です。
簡単な工夫で健康を保つ方法
- スープや味噌汁を毎食取り入れることで、内側からポカポカになります。
- 食後に温かいお茶などを飲むのもおすすめです。
バランスの良い食事で、寒さに負けない体づくりをしましょう。
寒くなってくると週に1回は鍋を食べています。最近は色々な鍋の素がスーパーに並んでいるので、迷ってしまいます。鍋は野菜も肉も魚も同時に食べられるので、栄養バランスが良い料理ではないかと思います。それに、週に1回でも鍋にすれば、献立を考える負担が減るので、忙しい子育て世帯にとって恩恵があります。
雪かきで気をつけたいポイント
北海道の冬には雪かきが日常の一部となりますが、体への負担や時間の無駄を減らすためには、正しい方法やタイミングが重要です。無理をしない工夫をすることで、家族全員が安全に冬を過ごせます。
雪かきの基本的な注意点
- 体を守る姿勢: 腰を曲げすぎず、足腰を使って雪を持ち上げることで、腰への負担を軽減できます。
- 小分けにする作業: 一度に多くの雪を運ぶのではなく、少量ずつ運ぶことで無理なく続けられます。
- 適した道具を選ぶ: 軽量で扱いやすい「スコップ(先端に金属が付いているものがオススメ)」や、押すだけで雪を寄せられる「プッシャー」や通称「ママさんダンプ」が便利です。
効率的な雪かきのタイミング
- 降雪直後を狙う: 降り積もった直後の雪は軽いため、固まる前に取り除くと楽に作業が進みます。
- 天気予報を確認: 降雪が続く場合は、積もりすぎる前に何度か分けて作業を行うと、重労働を防げます。
- 気温の上がる前の時間帯: 夜中に雪が積もった場合、気温が上がると雪が溶けて重くなるので、その前の雪かきがお勧めです。
子どもや家族との役割分担
- 大人が雪かき作業をしている間、子どもに周りで遊んでもらい、ストレスの軽減を図る。
- 家族で役割分担し、短時間で終わらせる工夫をする。たとえば、大人が重い雪を運び、子どもが玄関前の軽い雪を掃くなど。
無理をせず、こまめに行うことが、冬の雪かきを安全にこなすコツです。家族みんなで協力すれば、雪かきも冬の楽しい思い出に変わるかもしれません。
私は雪かきは絶好の筋トレチャンスと捉えて取り組んでいます。ですので、雪かきはあまり苦痛ではありません。冬場の運動不足解消にもなりますよ。
北海道の冬を安心して迎える準備リスト
冬を迎えるための準備をしっかり行うことで、家族みんなが安心して過ごせます。忘れがちな必需品もリストアップしてみました。
必需品リスト
- スタッドレスタイヤ
- 暖房器具(ポータブルヒーターなど室内の暖房設備に応じて)
- 加湿器
- 防寒着(手袋、帽子、ブーツ、きゃはん)
- 除雪用品(スコップやプッシャー、ママさんダンプ)
準備を万全に整えて、冬の生活を安心してスタートしましょう。
移住後、初めての冬を迎えるにあたり、首都圏暮らしだった私と妻は、こう思いました。
防寒着や除雪用品はチラシを見て近くのお店で売られていそうだけど、「きゃはん」って何?こども園の先生から「絶対に買ってください。」と言われたけど、未就学児しか使わなそうで需要無さそうだし、札幌に行かないと手に入らないんじゃない?
結果、西松屋やバースデイへ行くと、とても目立つところに売ってました・・・必要なものは近くのお店で全部揃えられるんだと胸をなでおろした次第です。
家族全員で北海道の冬を楽しむ準備を始めよう
北海道の冬は厳しい環境ではありますが、家族で工夫しながら準備を進めることで、快適で楽しい生活を送ることができます。この記事では、冬の生活をより快適にするためのポイントや、気をつけるべき注意点をお伝えしました。
寒さ対策や雪道での安全な過ごし方、暖房費の節約術など、すぐに取り入れられる知恵を活用すれば、初めての冬でも安心して暮らせるはずです。特に、子どもと一緒に雪遊びを楽しんだり、家族で健康を意識した食事を作ることは、冬をポジティブに楽しむ良い方法です。
これから冬を迎えるにあたり、ぜひ次の行動を計画的に進めてみてください:
- 必要な防寒具や暖房器具を早めに準備する
- 冬に備えた買い物リストを作成する
- 家族で役割分担を決め、協力して雪かきを行う
この記事を参考にしながら、ぜひ家族全員で楽しく快適な北海道の冬を過ごしてください!冬支度をしっかり行うことで、自然豊かな北海道ならではの暮らしを満喫できることでしょう。